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第3話 スクールライフ編②~放課後~

Aパート

【SE:走ってくる→ドアを開ける】

愛美「あかねー!サッカー部が差し入れ欲しいって!何作ろっかー」
茜「うーん…食べやすいし、おにぎりでいいんじゃない?」
【SE:ジャーン!】
茜「完成!梅干し、たらこ、鮭、オカカの4種類よ!」
【SE:ででーん!】
愛美「できたー!バナナ、リンゴ、苺、ブドウの4種類だよ♪」

茜「うわぁ…何で果物?サンドイッチじゃないんだから…」
愛美「果物と合うように、ちゃんと塩じゃなくて砂糖にしたんだよ?」
茜「いや、そういう問題じゃなくてね?」

茜「ところで…これ、美味しいの?」

愛美「あったかーいご飯に包まれたフルーツが生暖かくなっててむっちゃまずい」
茜「こりゃあダメだ!!」
愛美「私、酢豚に入ってるパイナップルとか嫌いなんだよね!」
茜「なんでこれ作ったの!?」
愛美「だって~男子ってカレー味のラムネとか、コンポタ味のガリガリ君とか好きじゃん?だからいけるかなーって!」
茜「いや何か違うと思うんだけど・・・」


【アイキャッチ】

 

 

Bパート

【SE:グラウンドでわいわいしている声】

茜「おーい!サッカー部!差し入れ持って来たわよー!」
01一也「お!家庭科部!いつもありがとな!」
02一也「おーい!みんな!休憩にしようぜ!」
01部員「いえーい!」「やったぜ!」「うぇーい!」etc

 

03一也「それじゃぁ頂きまーs」
茜「こら!!ちゃんと手洗いうがいからじゃないとダメでしょ!それにあんたの分だけじゃないんだから、順番に並びなさい!」
04一也「ちぇー!」
02部員『おかんだ・・・』


愛美「一年生も遠慮せずにどーぞ!」
01賢二「ありがとうございます」
茜「どう?口に合えばいいんだけど…」
02賢二「とっても美味しいです……手料理なんて食べるの、何年ぶりだろう・・・」

茜「・・・賢くん!タッパーあるわよ!!持って返る?」
03賢二「ありがとうございます」
愛美「いーっぱいあるからどんどん食べてね!!」
04賢二「え、ありがとうございます…」
05一也「賢、オレの分も1個やるよ!食いかけだけど!!」
05賢二「いや、大丈夫っす」

 

 

【アイキャッチ】

cパート
(ドアに「新聞部」と書いてある張り紙からシーンスタート)

01知己「由香!!」
01由香「どうしたの知己」
02知己「私、陸上部の早川先輩の写真、撮ってきてって言ったよね?」

02由香「うん。バッチリ撮ってきたわよ?」
03知己「これのどこがバッチリなんじゃーい! 天野先輩しか写って無いじゃん!」
03由香「後ろに写ってるでしょ?ほら!」
04知己「これじゃ豆粒よ!引き延ばしたって使えんわっ」


05知己「成績優秀、スポーツ万能、見た目もイケメン!才色兼備な天野先輩にゾッコンなのはまあ分かるけどさー」
04由香「どうして分かったの!?」
06知己「いやこんだけ写真撮っといて何言ってんの? …そんなに好きなら告白しちゃえばいいのに」  
05由香「告白!?無理無理無理無理!!!」
07知己「もたもたしてると誰かに取られちゃうかもよ?すんごい人気だし」
06由香「うう…それは…」
08知己「そうと決まれば早速行こう!」
07由香「へ?どこに?」
09知己「天野先輩の所に決まってるじゃん!」
08由香「待って!?告白何てしないよ!??ちょっと!待って!知ちゃん!?ひっぱらないでー!!」

 


(校舎内階段 賢二を見つける秀一)

 

01秀一「賢!!・・・お前昨日も家に帰って来なかっただろ?一体何処で何してたんだ!」
06賢二「うっせーな!お前に関係ないだろ?」
02秀一「あるに決まってるだろ!心配するじゃないか…家族なんだから…」
07賢二「…」
03秀一「それに父さんや母さんだって…」

08賢二「は?あのババアが俺の心配なんかする訳ねーだろ。どーせ家にいないことすら気づいてないだろうし」
04秀一「そんなこと…」

09賢二「オレみたいな屑、どうだっていいんだよ。 じゃあな」

 

05秀一「待て! 今日は何時に帰ってくるんだ?ご飯はちゃんと食べてるのか?外食ばかりじゃ体に良くないだろ…お前は野菜が苦手だかr」
10賢二「あークソ! しつけーんだよ!黙れこのハゲッ!!」
06秀一「ハゲ!?」
11賢二「これ以上付いて来たら本気で怒るぞ」

【SE:階段を上る音」
07秀一「……」

 

(校舎内階段付近の廊下 歩いてくる由香と知己)
【足音】
09由香「あ!秀くん!」

08秀一「おや?由香ちゃん…」
10由香「ど、どうしたの秀くん!元気ないね・・・?」

09秀一「由香ちゃん、ボクってハゲてるかな?」
11由香「いきなりどうしたの!?」

12由香「ふっさふさだよ!!秀くんのサラサラの金髪、私大好きだよ!!」
10秀一「父さんも年々後退してるから…将来的にはボクも…いや…でも僕は母さん似だから・・・あぁ…でも女性と男性じゃ違うか…」(ブツブツ…)

10知己「…告白しないの?」
13由香「ともちゃん空気読んで!!!」

 

(図書室 本棚の最上段に手を伸ばす由香)
14由香「うーん…届かないなあ・・・…」

06一也「お困りですね由香さん!」
15由香「お兄ちゃん!?本棚なんかに入って何してんの?」
07一也「オレは由香を守る!!それだけだ!」
16由香「ごめん意味わかんない」

08一也「本ならオレが取ってやるから、とりあえずここから出るのを手伝ってくれ!」
17由香「あーもう何やってんの恥ずかしい!」

18由香「台使って取ったからもういいわ」
09一也「ちょ、ま、由香さん・・・見捨てないでください・・・」

19由香「もう!しょうがないなー」
10一也「いでででででででで」

(本棚から出そうと一也の手を引っ張る由香)
11秀一『何やってんだあれ…』

12秀一「はぁ…騒がしいと思ったらまた一也か」
11一也「げっ秀一!?」(同時)
20由香「秀くん!?」(同時)
13秀一「おや。その本…由香ちゃんもビーフストロガノフが好きなのかい?」

(由香の持っている本に「美味しいビーフストロガノフの作り方」と書いてある)
21由香「えっ!?これは私じゃなくて秀くんの・・・」
13秀一「僕の?」
22由香「いや…その・・・秀くん、最近元気無いし、好きな物食べて少しでも元気になってくれればいいなって………あ!…えと、いや、その……ってお兄ちゃんが!言ってたから!」
12一也「いやいやいやいや!!どうしてそうなった!?んなこと一言も言ってないぞっ!?」
14秀一「君が?料理を?」
13一也「…は?馬鹿にすんな!俺だってビーフ…ビーフジャーキーぐらい作れる!!」
15秀一「ビーフストロガノフだ」
14一也「ビーフガノンドロフ?」
16秀一「ビーフストロガノフ!」
【SE:ドアを開けて由香がいなくなる】
01図書委員「ちょっと!図書館では静かにしてくださらない?」
15一也「すいませんでした!」(17秀一と同時)
17秀一「すみませんでした…」(15一也と同時)

(図書館前の廊下)

23由香「やった!本ゲット!!」(小声)

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